TVアニメ「#平家物語」
第四話「無文の沙汰」
フジテレビ「+Ultra」にてまもなく25:00〜放送
ほか各局でも順次放送
「足摺」
「さていかに各々、俊寛をば遂に捨て給ふか。是乗せて行け、具して行け」
をめき叫べども、漕ぎ行く船の習ひにて、跡は白波ばかりなり
いまだ遠からぬ船なれども、涙に暮れて見えざりけれ
重盛が病に伏した時、このときの後白河院相当焦っていたそうな。
まあ後白河院、重盛のこと清盛抑制剤としてかなり重宝してたしな
それより今様後白河院かわゆし
重盛が生きていたら、源氏の台頭も無かったかも知れない。もし、台頭しても都まで攻め込まれず、西国の平氏、東国の源氏、奥州の藤原氏と日本は三勢力に分かれていたかも・・・。
4話
青い紫陽花の花言葉
「無情」「辛抱強い愛情」
土壌によって色を変える紫陽花。重盛は朱に交わっても赤くならず、されど恩義の紅色と赤誠を尽くして染め上げた。水火の厄災を祓う対価と念願から深い愛情が滲む。愛に触れて、びわの瞳に赤心が宿ったことに無常の美と憐憫の情を覚えた。
アニメオリジナルの登場人物である琵琶が重盛亡き後も平氏の行く末を近くも遠くもない距離から見届ける事でこの先どんな魅せ方をしてくれるのか期待したい
これ今更気づいたけどびわちゃんが歳を取らないのは、あくまで彼女は傍観者であって、平家の盛者必衰を見届けているみたいな存在であることが理由なのかな
未来が見えるというより傍観者だから話のオチを知ってる的な
「#平家物語」4話、徳子が怨霊に憑かれ御子の出産が危ぶまれた。重盛が清盛に訴え流刑者達を恩赦させ無事出産となる。徳子「この子の未来が見えるか」びわ「見えぬ」/重盛はひそかに自分の命を縮めてくれと祈祷し、ほどなく亡くなった。最期を看取ったびわは重盛の過去視の眼を引き継ぐ
4話
未来から琵琶の音色にのせる重盛への情緒と祈りがあまりにも美しい
涙と共に落ちる沙羅双樹の花で”死”をここまで美麗で儚く表現できるのかと言葉を失う、時を超えてもびわの中で重盛は”生き続けている”と伝わる涙に胸が熱くなりました
これまで重盛が烏帽子を外すのは、彼が びわ 同様【見える人】、逸脱者だからかと思っていたが、平維盛もとなると・・・正直、当時の男の烏帽子は現代人のパンツと同じ。賭けに負けて身ぐるみはがされても烏帽子だけはとらなかった事例まであるのに。烏帽子警察になっちゃうなあ
コメント
心の癒しの重盛が逝ってもーた!
かなすぃー!
現代人のこちらから見ると
重盛が、西光はじめ鹿ヶ谷事件(前話のあれ)で処分された人たちの怨霊を見てしまうところも
「いや、あいつらも、企てが成功してたら平家のみんなを討ち果たすか流罪にしてただろうから、お互い様じゃね?」
と思えてしまうんだが……
そう思えるのが清盛などの天下人たる人物で、重盛はそう思えないからこそ倒れてしまったんだなあと思うと何ともはや
同じく、現代人としては
重盛が「平家の悪行」の報いとして清盛の死を幻視するけど
「いやいや、この時代の寺社がどんだけめちゃくちゃやってたか」
「藤原氏の所領を横領した罪なんて言われてるけど、藤原氏が権力握るまでにどんだけ他の氏を潰してきたか」
などなど考えると、
「そんなに気にしなくてよくね?」と思える
ただそれは、まさに平家物語による「盛者必衰」「諸行無常」観を我々が身につけているからこそ思えることでもあるから、重盛がそう思えなかったことは仕方ない
……けど痛ましい
だから織田信長は寺焼きをしたのか~
信長だけじゃなく、その100年前の第6代足利将軍足利義教も、そして・・・次話以降でやるかもしれないけど清盛だって寺を焼いてるんだよなあ
現代で言えば「宗教団体が武装して、自分たちのシンボルをかかげて国会議事堂に乱入して議員たちを脅迫して都合のいい法案を通させる」ことやってるレベルなんで
そりゃ討伐されても仕方ないわな
※しかもそれを止めようと身を張った警察官がいたら、後に重い処分をくらうというクソ案件
4話補足。
今話は「1179年」。
平重盛、享年42。
パパ顔してた維盛は20歳。びわに「一発やらね?」でビンタされた資盛は18歳、横笛の清経は16歳。
なお登場していないが重盛の子はさらに「有盛、師盛、忠房、宗実、重実、行実、重遍、清雲」と、沢山いるw
後白河法皇がまとめてた今様は、のちに「梁塵秘抄」として世に残る。今回歌っていた「遊びをせんとや生まれけむ」のフレーズは有名。(石ノ森章太郎が晩年に出した未発表作品集のタイトルもこれだった)
島に流されていた三人「俊寛・成経・康頼」は、俊寛は作中の通りで、他の二人はそれぞれ
「藤原成経、重盛の妻の兄であり前話で牢屋で死にたくないと嘆いてて今話でさらっと死んだと言われてる藤原成親の息子(清盛の弟の平教盛の娘を妻にしている平家一門)。島から帰った後は宮中に仕えてその後も無事に参議まで登る」
「平康頼、生まれは別な公家で、清盛の甥に仕えて平を名乗ることを許され、美男子かつ歌が上手かったので後白河法皇に気に入られて側近となった人物。彼が海に流した反省の卒塔婆が厳島神社に流れついたことで清盛が赦免する気になったと伝えられる。島から帰った後は寺に入り鎌倉幕府成立後も長生きする」
なお二人ともこのさき歴史の表舞台に出てくることはない。
ともあれ、成長しないけど能力増えて苦悩も増すばかりのびわは切なかわいい
なんか見ていたくなる生き物だわ
あらためて観ると○ブリの竹取物語とくらべて平家物語の方が面白いのぅ
親子で熊野詣だけど
平治の乱のときも、清盛と重盛が熊野詣に行こうとしたし、平家は仲がいいなぁ
源氏なんか身内で殺し合いばっかだもんな
殺し過ぎて実朝死んだら源氏いなくなって、北条氏に幕府乗っ取られるし
徳子、シャワ浣しておかないと出ちゃう
平家物語原作しらないけどほんと惹き込まれる
アニメの空気感とストーリーがほんと面白いね
久々に平家物語読み返してるけど
原作通りしっかり描いててホント感動してる。
次回から清盛の暴走が始まる…
寝てる重盛の顔を下からアオリで描いてるとこ、アレ地味に難しいんだよな
特にアニメ絵との相性が悪くてプロでも描けない人が多い
ほんと実力ある人集めてんな~ってのを感じるよ
わかる
「神作画」ってもてはやされてるの見ると、とにかく速く動かしてるだけのもの多いんだけど
本当に優れたアニメ作画(難しいもの)ってのは、静かに違和感なく動くものだったりする
その意味でもこの平家物語は素晴らしいところ多い