この「明かり」を含むページは私が作成しました。「俺が俺が」と見苦しくてすみません。何日もかけて作成した素材でも、映るのは一瞬なので、注目していただかないと。なお、辞書に詳しい人は、この素材のために参考にした辞書が、『大辞林』『広辞苑』などではないことに気づくでしょう。
温かいのは輪転機はヒーターで温めて乾燥するからですね。枚葉オフセットの場合(赤外線乾燥装置以外の場合)熱することはなくどっちかというと冷やす工程なので刷り上がりは別に暖かくありません
「辞書は完成してから本番」と松本先生。「辞書は造られた日から古くなりつつある」とも言われます(『研究社新英和大辞典』第4版)。辞書を作る人は、刊行後の辞書の本文に毎日手を入れています。機を織る鶴と同じで、その手入れの様子は、次の刊行時まで見せられないのですが。
公的機関が主導して編んだ国語辞典としては、明治時代の『語彙』という辞書があります。文部省編輯寮が取り組んだものの、「あ~え」までで頓挫しました。戦後は、国立国語研究所で、語の説明抜き、用例だけの『日本大語誌』というのを作ろうとしたけれど、これも頓挫しました。
国家的規模の辞書と言えば、イギリスの『オックスフォード英語辞典』や中国の『康煕字典』が有名です。オランダにも国家の援助を受けた大辞典があるそうです(倉島長正氏)。もっとも、私はこの方面について詳しいことは存じません。
誰しも、ことばで自分の想いを伝えようと苦闘している。辞書(舟)は、その人々の航路を照らす小さな明かりを備えたものである。舟のこぎ手(辞書を編む人)は次々に新しい人にバトンタッチしていく。馬締のことばは、そう理解していいでしょうか。
自分が目指すべき場所が分かったと飛び込んだ辞書編修の世界はまた果てもない大海原って…いや、結局はどんな職業も人生もそこになってしまうのかな。だから繋いでいくと。
櫻井さんってイベントのMCやラジオやってる時に、よくミニ知識的なこと披露してくれる。この前“ニヤける”の語源の“にやけ(若気)”の意味について語ってた。タバコについて調べたことを語ってることもあったし。馬締光也役は櫻井孝宏がやるべくしてやった役なのかも!
「辞書は、言葉の海を渡る舟です。言葉がなければ自分の思いを表現することも、相手の気持ちを深く受け止めることもできません。人は辞書という舟に乗り、最もふさわしい言葉を探して暗い海面に浮かび上がる小さな光を集める。言葉は光なのです」
松本先生のお言葉は胸に響くなぁ。
私は『三省堂国語辞典』の初代主幹だった見坊豪紀先生にお会いしたことはありません。見坊先生は第4版刊行後の1992年10月に亡くなりました。その後を引き継いだ柴田武先生には、編集会議で1度お会いしたことがあります。柴田先生も第6版の完成を見ずに亡くなりました。
馬締さんも西岡さんも結婚して、家族を持って。それだけが幸せの形では無いけれど、そういう幸せを得たいと思っても得られないのは悲しいことだなぁと思った。
画面に映った用例採集カードのうち、「雪明かり」の出典は、もうどなたも調べないと思うので言っちゃうと、井上靖「氷壁」です。一方、「憂悶」の用例は辞書の監修者として名高い金田一京助のエッセー『北の人』です。
作中はもうスマホの時代になってるけど、馬締の家から見える後楽園遊園地の観覧車がまだアトラクションズに改装される前の形のままなのはあえてのことなんじゃろか
フジテレビにて最終話ご覧頂いた皆様、本当にありがとうございました。監督、制作スタッフ一丸となって編み上げた「舟を編む」いかがでしたでしょうか。
玄武書房辞書編集部の物語が、皆さんの心に宝物として残ることができれば本当に嬉しいです。
「あの世があるなら、あの世で用例採集するつもりです」ってすげぇよな、たぶんポケモンのサトシがポケモンゲットするのと同じぐらいの意義があるんだろうな用例採集って
コメント