

画面に映った用例カード、「薄掛け」は新聞から、「薄霞む」は明治期の外国人が書いた本を後に翻訳した本からです。出典に興味のある方はお調べください。

用例カードがずらりと並ぶ場面。「機械工学」以下、出典名も見えてしまっているので、出典探索の楽しみは減ります。まあ、そんな楽しみ方をするファンは少ないとは思うのですがね。しかし媒体がバラエティーに富んでいるのが分かるでしょう。

辞書を作る人であっても、「思ったことを口にするのは難しい」。不思議なことです。日本語をうまく使うためには、日本語の単語を理解し、日本語の文法を理解しても、それだけではいけないんですね。日本語の運用、について解説する辞書を書く人ならば、実生活でもうまく話せるのでしょうか。

「恋」の語釈、従来の辞書では「男女の間」での感情と解説するものが大部分でした。『三省堂国語辞典』では〈人を好きになって、会いたい、いつまでも そばにいたいと思う、満たされない気持ち(を持つこと)〉としました。今回のサブタイトル語釈でも、『三国』の精神を生かしています。
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