灼熱の太陽から放たれるうだるような暑さ。
にこ「バカじゃないの!? この暑さの中で練習なんて」
絵里「そんなこと言ってないで早く練習するわよ!」
穂乃果「そうだ、合宿しようよ」
凛「合宿かぁ、面白そうにゃ!」
希「そうやね、こう連日、炎天下での練習だと、体もきついし」
花陽「でも、どこに?」
穂乃果「海だよ! 夏だもの!」
…ところがである!
海未「費用はどうするのです?」
秋葉原、神田、神保町の3つの街の狭間にある伝統校・国立音ノ木坂学院。
これは、廃校の危機に陥った学院を救うために立ち上がった9人の少女たちの物語である。
穂乃果「えぇぇぇぇっ!? 先輩禁止!?」
絵里は先輩後輩を意識することがアイドル活動において障害になることを指摘した。
そこで、これから行われる合宿を機にメンバー間での先輩禁止令を出したのだ。
絵里「早速始めるわよ、穂乃果」
穂乃果「え…絵里ちゃん」
穂乃果「遠泳10km!?」
絵里「皆持つかしら…」
海未「大丈夫です! 熱いハートがあれば」
…ところがである!
穂乃果「逃げろー!」
絵里「まぁ仕方ないわね」
海未「いいんですか、絵里先輩…あ」
絵里「禁止って言ったでしょ? μ’sはこれまで部活の側面も強かったから、こうやって遊んで先輩後輩の垣根を取るのも重要なことよ」
そして、数時間後。
穂乃果「買い出し? 行く行く」
真姫「別に、私一人で行ってくるからいいわよ」
希「じゃ、ウチがお供する。たまにはええやろ? こういう組み合わせも」
かくして、夕食の買い出しは真姫と希が担当することになった。
ことり「料理したことないって言ってなかったっけ?」
真姫「料理人が作ってくれるって」
にこ「これからのアイドルは料理の一つや二つ作れないと生き残れないのよ!」
海未「いきなり横になると牛になりますよ?」
穂乃果「もぉ~お母さんみたいなこと言わないでよ」
凛「花火するにゃー!」
海未「花火よりも練習です」
この日はまともな練習ができないまま皆、遊び疲れていた。
やがて夜が更け、眠りに就く時が来た。
真姫「どうして全員同じ部屋じゃなくちゃいけないの?」
絵里「合宿だからね」
希「こういうのも楽しいんよ」
忘れがちだけど1期10話ってシリーズ唯一アニメの脚本に子安が絡んでいるというボイスドラマと世界観がミッシングリンクするエピソードなんだよな
やがて、夜が明けようとしていた。
希「ウチな、μ’sのメンバーのことが大好きなん。誰にもかけてほしくないんよ。μ’sを作ったのは穂乃果ちゃんだけど、ウチもずっと見てきた」
穂乃果「よーし、ラブライブ!に向けて、μ’s頑張るぞー!!」
朝焼けに昇る太陽と共に、μ’sは今、ラブライブ!に向けて一致団結するのであった。
(つづく)
【次回予告】
ラブライブ!と学園祭のライブに向けて追い込みをかけるμ’s。
その真っ最中、予期せぬ異変が穂乃果の身を襲う。
そして、ことりは…?
次回、ラブライブ!
『最高のライブ』
お楽しみに。
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