絵里「すみません、メンバーにアクシデントがありました! もうしばらくお待ちください!」
にこ「続けられるわよね!? まだ諦めたりしないよね!? ねぇ!?」
希「穂乃果ちゃんは無理や」
秋葉原、神田、神保町の3つの街の狭間にある伝統校・国立音ノ木坂学院。
これは、廃校の危機に陥った学院を救うために立ち上がった9人の少女たちの物語である。
あのアクシデントから数日が経過していた。
絵里「申し訳ありませんでした」
穂乃果の母「何言ってるの? どうせあの子が全部背負い込んだんでしょ?」
穂乃果「今回はごめんね。せっかく最高のライブになりそうだったのに。もう一度ライブ出来ないかな、ラブライブ!出場までに何か出来ないかなって…」
絵里「穂乃果、ラブライブ!には…出場しません」
それは先日のことであった。
理事長から業と最悪の結果を招くためにアイドル活動をしていたのかを指摘されていた。
これを受けてμ’sはラブライブ!の出場を辞退したのである。
数日後、UTXではラブライブ!への出場を決めたA-RISEの姿が映し出され、更に秋葉原のアイドルショップではμ’sの写真に被るようにA-RISEのポスターが貼りだされた。
突然、一つの報いが届いた。
廃校に危機に瀕していた学院は改めて入学希望者を募る運びとなった。
即ち、穂乃果たちの目的が果たされたのだ。
ことり「あの…私ちょっと買い物があるから、ここで…」
穂乃果「あ、何買いに行くの?」
ことり「ちょっと…」
穂乃果「付きあおうか?」
ことり「ううん、大丈夫…じゃあ…」
ことりの異変は穂乃果たちにまで広まっていった。
海未「遅らせれば遅らせるほど辛いだけですよ。もう決めたのでしょう?」
ことり「うん…でも、決める前に穂乃果ちゃんに相談できてたら、なんて言ってくれたのかなって…それを思うと、うまく言えなくて…」
以前から服飾を学びたいということりは、理事長の知り合いでもある海外の学校から留学の誘いを受けていた。
その場合は卒業まで日本には戻って来ない。
だが、学園祭のライブがあったためにことりはそのことを口に出せなかったのだ。
ことり「何度も言おうとしたよ…でも…穂乃果ちゃんライブやるのに夢中で…ラブライブ!に夢中で…だからライブが終わったらすぐ言おうと思ってた…相談に乗ってもらおうと思ってた…でも…あんなことになった…」
ことり「聞いて欲しかったよ、穂乃果ちゃんには、一番に相談したかった! だって、穂乃果ちゃんは初めてできた友達だよ! ずっとそばにいた友達だよ! そんなの…そんなの当たり前だよ!」
ことりは行くべきか迷っていた。
いや、行きたがるような様子はなかった。
穂乃果のことを気にかけるあまりに彼女に相談することに躊躇していたのだ。
穂乃果「すごいな…追いつけないよ…こんなの…私…何やってたんだろう…」
A-RISEの圧倒的な実力の前に、穂乃果の心はたちまち闇に呑まれていった…。
その後、μ’sはことりが旅立つ前に9人で最後のライブを行うことを画策した。
賑やかに門出を祝おうと誰もが勢いをつける…
…そう見えた。
だが…
穂乃果「私がもう少し周りを見ていれば、こんなことにはならなかった」
花陽「そ、そんなに自分を責めなくても…」
穂乃果「自分が何もしなければ、こんなことにはならなかった!」
にこ「あんたねぇ!」
絵里「そうやって、全部自分のせいにするのは傲慢よ。それをここで言って何になるの? 何も始まらないし、誰もいい思いもしない」
真姫「ラブライブだって、まだ次があるわ」
にこ「そう、今度こそ出場するんだから、落ち込んでる暇なんてないわよ!」
穂乃果「出場してどうするの。もう学校は存続できたんだから、出たってしょうがないよ。それに無理だよ。A-RISEみたいになんていくら練習したってなれっこない」
にこ「にこはね、あんたが本気だと思ったから、本気でアイドルやりたいんだって思ったからμ’sに入ったのよ! ここに賭けようって思ったのよ! それをこんなことくらいで諦めるの? こんなことくらいでやる気をなくすの!?」
これだけのまさかの事態でも…でもEDは先週とも変わらず平常で…
(それでも今は穂乃果ちゃんただ1人…)
こんなフェードアウトって…
当時リアタイで観ておられた方々も思うと…
ほんと持ってかれて…
【次回予告】
バラバラになった9人。
そして、日本を発とうとすることり。
果たして、目的を失った穂乃果は闇から這い上がれるのか!?
次回、ラブライブ!
『μ’sミュージックスタート!』
お楽しみに。
1期12話放送直後、ネット上で「11話まで積み上げてきたものを全て台無しにしたな……」とか言われるくらい大騒ぎだったなw
今となってはすっかり良い思い出
この話は本当に穂乃果ちゃんが可哀想でしかない。ことりちゃんが元凶すぎる。仲良し3人で1人だけ話されてないのは辛いよな…
μ’s大好きだけど、この話だけは穂乃果ちゃん1人責められて、誰もわかってくれてない感じが出てて好きじゃない。まぁ次の話で号泣するんだけどw
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