それは突如、花陽から告げられたある一つ報いから始まった。
花陽「た、大変です! ラブライブ!が開催されることになりました!」
穂乃果「で、ラブライブ!って何?」
秋葉原、神田、神保町の3つの街の狭間にある伝統校・国立音ノ木坂学院。
これは、廃校の危機に陥った学院を救うために立ち上がった9人の少女たちの物語である。
ねぇエリーチカ 鍵をかけた部屋
歪む白 欠片だけ拾い集めては捨てて
エリーチカ 見えない不安や 悲しさは
愛すべきものと知っているような顔して
エリーチカ こぼれ落ちる
その涙の形なぞる 魔法かけるよ
ねぇエリーチカ うつむく瞳にかかる髪
舞い上がる風に揺れ 羽のように広がる
穂乃果「なんだ、てっきり出場目指して頑張ろうって言うのかと思った」
花陽「うへぇぇぇぇぐあひうぅぅlぬjれあぽhrt…私たちが出場なんて…恐れ多いです」
穂乃果「でも、スクールアイドルやってるんだもん、目指さなきゃダメでしょ!」
真姫「そうは言っても、現実は厳しいわよ」
穂乃果「順位が上がってる!」
先日のPVの効果もあって、μ’sの順位がたちまち急上昇、更には応援のコメントまで寄せられていた。
凛「もしかして凛たち人気者!?」
穂乃果「もし出場できれば、学校の名前を皆に知ってもらえる事になると思うの」
絵里「私は反対よ。理事長は学校のために学校生活を犠牲にすべきではないとおっしゃいます」
理事長「いいんじゃないかしら、エントリーするくらい」
穂乃果たちには期末試験が待っていた。
この試験で赤点を採った場合、エントリーは認められない。
これが理事長から課せられた条件であった。
問題は穂乃果と凛、にこにあった。
凛「だいたい日本人なのにどうして外国の言葉を勉強しなくちゃいけないの?」
真姫「これでテスト悪くてエントリーできなかったら恥ずかしすぎるわよ」
【絢瀬亜里沙】
絵里の妹で、雪穂と同じ中学校に通っている。
μ’sの大ファンで特に海未を推している。
日本に疎い部分があり、絵里曰く「ロシアでの暮らしが長かった」とのこと。
因みに絢瀬姉妹の祖母はロシア人である。
海未「誰が撮影してネットにアップしてくれたんだろうって、生徒会長だったんですね。あの映像がなければ、私たちは今こうしてなかったと思うんです」
絵里「やめて」
絵里は歌やダンスが人を惹きつけられないものかを思い知らせるためにμ’sのライブ動画を投稿していた。
だが、その思惑に反し、μ’sの人気を上げる結果となったのだ。
海未「人に見せられるものになったら、人を惹きつけられるようになったら、認めてくれますか?」
絵里「無理よ」
絵里はスクールアイドルそのものを素人として見下していた。
それは最も実力のあるA-RISEも例外ではなかった。
海未「あなたに私たちのこと、そんな風に言われたくありません!」
亜里沙「亜里沙、μ’s大好きです」
スクールアイドルを見下す姉に対し、妹はμ’sに応援のメッセージを送るのだった。
理事長「これは決定事項なの。音ノ木坂学院は来年より生徒募集をやめ、廃校とします」
喜びの束の間、突如告げられた衝撃の事実。
果たして音ノ木坂学院の歴史は、ここで終局を迎えてしまうのか?
(つづく)
【次回予告】
突如告げられた廃校。
それを阻止すべく、それぞれの課題を強いられる少女たち。
その最中、絵里の心が迷走を始める。
次回、ラブライブ!
『やりたいことは』
お楽しみに。
コメント
7話まとめサンキューです。
リアルタイムで見てなかったからありがたいです。