その頃、海未は…
弓道部員「最近、随分熱心ね」
海未「はい、大会が近いですから」
弓道部員「スクールアイドルの方は本当にもういいの?」
海未「!?」
絵里「正直、穂乃果が言い出さなくても、いずれこの問題にはぶつかっていたと思う。来年までだけど、学校が存続することになって、私たちは何を目標にこれから頑張るのか考えなきゃいけない時が来たのよ」
にこ「あんたたちはどうするつもり?」
花陽「どうするって…」
にこ「アイドルよ! 決まってるでしょ? 一緒に続けない?」
花陽「にこちゃん…」
秋葉原、神田、神保町の3つの街の狭間にある伝統校・国立音ノ木坂学院。
これは、廃校の危機に陥った学院を救った9人の少女たちの物語である。
弓道部の練習を終えた海未は南家を訪れる。
ことり「海未ちゃん、いらっしゃい。遅かったね、練習?」
海未「はい」
ことり「海未ちゃんも断ったの?」
海未「はい、続けようとするにこの気持ちも分かりますし、できることなら…」
海未「私がスクールアイドルを始めたのは、ことりと穂乃果が誘ってくれたからです」
ことり「ごめんなさい」
海未「いいえ、人のせいにしたいわけじゃないんです。穂乃果にはあんなこと言いましたけど、止めると言わせてしまったのは私の責任でもあります」
そして同じ頃、A-RISEはラブライブ!の頂点の座を掴んでいた。
ツバサ「皆ぁ、私たちについてきてね!」
穂乃果「きっとすごいアイドルになるんだろうな」
所変わって、神田明神。
ここには、独自にアイドル活動を続けるにこ、凛、花陽の姿があった。
穂乃果「練習続けてるんだね」
花陽「うん」
にこ「当たり前でしょ? スクールアイドル続けるんだから」
にこ「にこはアイドルが大好きなの。皆の前で歌って、ダンスして、みんなと一緒に盛り上がって、また明日から頑張ろうって、そういう気持ちにさせることができるアイドルが、私は大好きなの!」
にこ「穂乃果みたいにいい加減な好きとは違うの!」
穂乃果「違う! 私だって!」
にこ「自分から止めるって言ったのよ。やってもしょうがないって」
花陽「穂乃果ちゃん、今度私たちだけでライブやろうと思ってて、もしよかったら」
凛「穂乃果ちゃんが来てくれたら盛り上がるにゃ!」
にこ「あんたが始めたんでしょ? 絶対来なさいよ!」
矢澤にこっちの中には、周りがぶれても自分には揺るぎないものがあるからμ’sがどういう状態にあっても自分の道を進んでるし、周りに対しても説得力がある。
穂乃果「そ、そんなことないよ。って言うか、私が止めるって言ったから」
絵里「私ね、すごくしっかりしてて、いつも冷静に見えるって言われるけど、本当は全然そんなことないの」
絵里「いつも迷って、困って、泣き出しそうで、希に実際恥ずかしいところを見られたこともあるのよ。でも隠してる、自分の弱いところを、私は穂乃果が羨ましい。素直に自分が思っている気持ちをそのまま行動に起こせる姿が、すごいなって」
穂乃果「そんなことは」
絵里「ねえ、穂乃果。私には、穂乃果に何を言ってあげればいいか、正直分からない。私たちでさえことりがいなくなってしまうことがショックなんだから、海未や穂乃果の気持ちを考えるとつらくなる」
絵里「でもね、私は穂乃果に一番大切なものを教えてもらったの。変わることを恐れないで、突き進む勇気。私はあの時、あなたの手に救われた」
生徒会長としての責任感と義務感を持つ絵里を覆っていた鉄仮面は、穂乃果たちとの出会いによって剥がされたのかも知れない。
ついにことりが日本を発つ日が来た。
理事長「皆にさよなら言わなくていいの?」
ことり「うん、会うと私きっとまた泣いちゃうから。お母さんもここで大丈夫だよ。着いたらすぐ連絡するね」
理事長「体に気をつけてね」
同じ頃、μ’sが最初のライブを行った講堂には穂乃果と海未の姿があった。
穂乃果「ごめんね、急に呼び出したりして。私ね、ここでファーストライブやって、ことりちゃんと海未ちゃんと歌った時に思った。もっと歌いたいって、スクールアイドルやっていたいって」
穂乃果「やめるって言ったけど、気持ちは変わらなかった。学校のためとか、ラブライブ!のためとかじゃなく、私好きなの、歌うのが! それだけは譲れない」
ことりちゃん、アイ活を通じてパフォーマンスに留まらず衣装作りに自分の輝きを見出したからこそここまで悩んで苦しんだんだよなぁ…… 皆との夢と、自分一人の夢が同じくらい大きくなっているっていう
穂乃果「これからもきっと迷惑かける。夢中になって誰かが悩んでるのに気づかなかったり、入れ込み過ぎて空回りすると思う。だって私不器用だもん、でも、追いかけていたいの! わがままなの分かってるけど、私」
海未「はっきり言いますが、穂乃果には昔からずっと迷惑かけられっぱなしですよ。ことりとよく話していました、穂乃果と一緒にいると、いつも大変なことになると。どんなに止めても、夢中になったら何にも聞こえてなくて」
海未「大体スクールアイドルだってそうです、私は本気で嫌だったんですよ。どうにかしてやめようと思っていました、穂乃果を恨んだりもしましたよ。全然気づいてなかったでしょうけど」
海未「私が怒ったのは、穂乃果がことりの気持ちに気づかなかったからじゃなく、穂乃果が自分の気持ちに嘘をついているのが分かったからです。穂乃果に振り回されるのはもう慣れっこなんです。だからその代わりに、連れて行ってください。私たちの知らない世界へ!」
海未「さぁ、ことりが待ってます。迎えに行ってきてください!
穂乃果「えっ、でも、ことりちゃんは…」
海未「私と一緒ですよ。ことりも引っ張っていって欲しいんです。わがまま言ってもらいたいんです! 有名なデザイナーに見込まれたのに残るなんて… でも、そんなわがままを言えるのは」
穂乃果「ことりちゃん、ごめん! 私、スクールアイドルやりたいの! ことりちゃんと一緒にやりたいの! いつか、別の夢に向かう時が来るとしても、行かないで!」
ことり「ううん、私の方こそごめん…私…自分の気持ち…分かってたのに…」
その頃、講堂ではμ’sのライブが始まろうとしている。
にこ「穂乃果とことりは間に合うの?」
海未「絶対来ます、必ず!」
希「って言ってる間にそろそろ時間やけど」
絵里「お客さんを待たせるわけにはいかないわ」
…その時である!
穂乃果「お待たせ!」
にこ「今日、皆を一番の笑顔にするわよ!」
穂乃果「1!」
ことり「2!」
海未「3!」
真姫「4!」
凛「5!」
花陽「6!」
にこ「7!」
希「8!」
絵里「9!」
穂乃果「よーし、行こう!」
再び9人揃ったμ’sのライブの始まりだ!
1期は2年生3人がやはりメインなんだよな、真面目に考えると、こんな土壇場で留学やめるなんて大騒ぎだろうが、っていうか服飾って高校卒業してからも学べる気がするし・・・・。
μ’sの物語の始まりも一つの決着にしてリスタートもこのSTART:DASH!!なら、あの講堂で…!
制服姿で披露するのがまたねぇ…!
9人スタダは初見で泣いた思い出。
ファーストライブでは3人で歌ったけどそれを9人みんなで歌ってお客さんを満員にするという夢を叶えた…それだけでもう泣ける。
【START:DASH!!】
μ’sの講堂ライブで披露された楽曲で今回は9人全員で披露している。
やがて「挫折」、「希望」、「未来」へと変わっていき、苦難が多い道のりでもアイドルの熱い想いがあればきっと伝わるという儚くも力強い情熱を感じられる。
一連の出来事によって、一度はバラバラになったμ’sが再び一つになり、この曲を披露するというまさに新たな再出発に相応しい形となった。
同時に穂乃果が宣言していた「会場を満員にする」という夢はここで叶ったことになる。
穂乃果「皆さん、今日は本当にありがとうございました! あ…そうだ! 大事なことを言い忘れてました! さあ、皆さん、ご一緒に!」
μ’s全員「μ’s、ミュージックスタート!!」
こうして、再び一つになったμ’sはスクールアイドルとして、新たな再出発を遂げるのであった。
(第2期につづく)
リアタイだと12話の引きからどんなオチ来るのか戦々恐々だったけど、いざ13話観たら最高だったし直後に予定されてた3rdライブ行きたくなったもののためらっていたのを友人が後押ししてくれてLVだが参加したのはドハマリした決定打だったし、あの頃の熱が冷めないままでいる部分もまだある
【きっと青春が聞こえる】
第1期のED曲。話数ごとに歌唱するメンバーが異なっている。アコースティックな風合いの「青春」をテーマにした曲で、青春のイメージを持たせるため、「聞こえる」というフレーズが採用されている。
【次週予告】
廃校を免れた音ノ木坂学院で平凡な学園生活を送る穂乃果たちのもとに突然、ラブライブ!が再び開催されるという報いが舞い込む。
9人の物語は今、新たなステージへ突入する。
ラブライブ!
『もう一度ラブライブ!』
お楽しみに。
コメント
再放送なのにまとめてくれてサンキューです。
出きれば1月からの2ndシーズンもまとめてくれるとありがたいです。