今度、秋葉原で行われるハロウィーンイベントの出演依頼がμ’sやA-RISEに届いていた。
穂乃果「予選を突破してからというもの、何だかすごねぇ」
真姫「でもそれって歌うってこと?」
希「そうみたいやね」
真姫「有難い話だけど、この前のファッションショーといい、そんなことやってていいの? 最終予選も近いのに」
にこ「そうよ。私たちの目標はラブライブ!優勝でしょ」
絵里「確かにそうだけど、こういう地道な活動も重要よ」
花陽「A-RISEと一緒ってことはみんな注目するよね。緊張しちゃうなぁ…」
凛「でもそれだけ名前を覚えてもらうチャンスだよ!」
にこ「そうよ。A-RISEよりインパクトの強いパフォーマンスでお客さんの脳裏に私たちの存在を焼きつけるのよ!」
穂乃果「おぉーっ! 真姫ちゃん、これからはインパクトだよ!」
真姫「ところで穂乃果、あなたこんなところにいていいの?」
花陽「生徒会長の仕事は…」
それもその筈である。
海未「ごきげんよう」
ことり「さ、探したんだよ」
スクールアイドル・μ’s。
これは、スクールアイドルの祭典・ラブライブ!で優勝を掴み取るために立ち上がった9人の少女たちの物語である。
にこ「何言ってるの! 勝負はもう始まっているのよ!」
真姫「にこちゃんの言う通り! 確かに採点も順位もないけど、お客さんの印象に残ったほうが多く取り上げられるだろうし、皆の記憶に残る!」
にこ「つまり最終予選も有利に働くってことね!」
真姫「その通りよ」
絵里「それにA-RISEは前回の優勝者。印象度は圧倒的に向こうのが明らかに上よ。こんな大事な話をしなきゃいけない時に一体何やってるのよ!」
穂乃果「ちょ、ちょっとハロウィーン気分を…」
ことり「トリック・オア・トリート!」
確かにハロウィーンに浮かれていることも無理はなかった。
絵里「たとえ同じことをしても向こうは前回の優勝者だから有利。だからこそ印象的なパフォーマンスで最終予選の前にその差を縮めておきたい」
真姫「つまり全勝戦ってわけね」
ことり「でもA-RISEより印象に残るって」
穂乃果「どうすればいんだろう」
にこ「だから何回も言ってるでしょ! とにかく大切なのはインパクトよ!」
所変わって、秋葉原。
遂にここで秋葉ハロウィンフェスタの幕が開かれようとしていた。
司会者「ご覧の通り、イベントは大盛り上がり! 仮装を楽しんでる人も沢山! そしてなんとイベントの最終日にはスクールアイドルがライブを披露してくれるんだ!」
司会者「ライブにかけての意気込みをどうぞ!」
穂乃果「せ、精一杯頑張ります!」
凛「ライブ頑張るにゃ!」
にこ「私も、にっこにっこ…」
司会者「というわけで音ノ木坂学院スクールアイドルでした」
さらにA-RISEもハロウィーン仕様で登場だ!
ツバサ「私たちは既に日頃新しいものを取り入れて進化していきたいと考えています。このハロウィーンイベントでも自分たちのイメージをいいに出くわしたいですね。ハッピーハロウィーン!」
にこ「とにかくこれは問題よ! このハロウィーンイベントをものにしないと最終予選を勝ち抜くのは難しくなるわ。あのお客さんの盛り上がり見たでしょ? あれだけの実績を残しながら現状を満足せずに努力している!」
穂乃果「インパクト…インパクト…」
海未「いきなり路線変更を考えるには無理がある気が」
ことり「でもインパクトって今までにないものというか新しさってことだよね」
穂乃果「新しさか…」
海未「それならまずこの空気を変えるところから始めるべきかも知れません。最近思っていたのですが、結成して時間が経ったことで安心感が芽生え、少しだらけた空気が生じている気がするのです」
穂乃果「そうかな」
ことり「最終予選も近いし、皆ピリっとしてると思うけど…」
穂乃果「そうだよね、うーん新しさ新しさ…」
ことり「やっぱり見た目じゃないかな? 一番分かりやすいのは」
絵里「衣装を奇抜なものにするとか」
海未「確かにそれが一番手っ取り早いとは思いますが、それは既に先ほど…」
次にμ’sが取った行動は…
穂乃果「おはようございます…あ、ごきげんよう」
ことり「海未、ハラショー!」
穂乃果・ことり「「そして凛も」」
凛「何それ、意味分かんない」
穂乃果「真姫、そんな話し方はいけません!」
凛「面倒な人」
真姫「ちょっと凛、それ私の真似でしょ、やめて!」
凛「お断りします!」
穂乃果「おはようございます、希」
海未「あーっ、喋らないのはずるいにゃー!」
ことり「そうよ、皆で決めたでしょ」
真姫「べ…別にそんなこと…言った覚え、ないやん」
花陽「にっこにっこにー♪ あなたのハートににこにこにー♪ 笑顔届ける矢澤にこにこー♪ 青空もにこっ♪」
にこ「にこちゃん、にこはそんな感じじゃないよ」
その後…
海未「結局、何も変えられないままですね」
絵里「ねぇ、ちょっと思ったんだけど、いっそのこと一度アイドルらしいってイメージから離れるのはどうかしら」
穂乃果「アイドルらしくないってこと?」
花陽「例えばかっこいいとか」
凛「あ、それいいにゃー」
ことり「でも、かっこいいってどんな感じ?」
真姫「例えばロックとか?」
希「もっと荒々しい感じとか?」
にこ「新しいというのはそういう根本のイメージを変えること。だとすると…」
次にμ’sが取った行動は…
穂乃果「クゥール! 皆さんお久しぶり! 我々はスクールアイドルμ’sである! 今日はイメージを覆すOn knockでbankな」
μ’s全員「「「「「「「「「新たなμ’sを見ていくがいい」」」」」」」」」
絵里「理事長、違うんです! ふざけていた訳じゃないんです!」
ことり「そうなの、ラブライブ!に出るためにはどうしたらいいかってことを皆で話し合って」
海未「今までの枠に捕らわれていては新しい何かは生み出せないと思っていたのです」
穂乃果「そうなんです、私たちは本気だったんです! とにかく怒られるのは納得できません!」
理事長「分かったわ、じゃあ最終予選はそれで出るという事ね? それならば今後その服装で活動することを許可するわ」
μ’s全員「「「「「「「「「すみませんでした!」」」」」」」」」
その後…
にこ「どうしてこうなるの!」
海未「そうです、もっと真面目にインパクトを与えるためにはどうしたらいいか話していた筈です!」
穂乃果「最初は海未ちゃんだよ! 色んな部活の格好をしてみようって!」
海未「それは…ですがその後は穂乃果たちでしょ?」
ことり「責任の擦りつけ合いしてもしょうがないよ」
真姫「そうよ。それより今は具体的な衣装をどうするかを考えた方がいいんじゃない?」
穂乃果「そうだね」
ことり「一応考えてはみたんだけど、やっぱりみんなが着て似合う衣装にしたいって思うんだ。だからあまりインパクトは…」
にこ「でもそれじゃA-RISEには…」
絵里「それはまた明日考えましょ? とにかく衣装作りだけでも初めて行かなくちゃね」
ライブに向けた準備の中、ことりと花陽とにこは衣装を作っていた。
にこ「下らないことで時間使っちゃっただけじゃない!」
ことり「そんなに無駄じゃなかったんじゃないかな?」
にこ「はぁっ、どこが?」
ことり「私は楽しかったよ。おかげで衣装のデザインのヒントをもらえた」
にこ「衣装係って言われてそんな役割に慣れちゃっているんじゃない?」
ことり「今までだってそうだよ。私は皆が決めたこと、やりたいことにずっとついていきたい。道に迷いそうになることもあるけれどそれが無駄になるとは私は思わない」
そして遂に、秋葉ハロウィンフェスタは最終日を迎える。
司会者「いやっほー、はっちゃけってる? 前日すごい盛り上がりを魅せている秋葉ハロウィンフェスタ! 今日はスクールアイドルのスペシャルライブが観られるよ! お楽しみに!」
穂乃果「ねぇ絵里ちゃん、私、このままでいいと思うんだ。A-RISEがすごくて私たちも何とか新しくなろうと頑張ってきたけど、私たちはきっと今のままが一番いいんだよ。だってみんな個性的だもん!」
穂乃果「普通の高校生なら似た者同士が集まると思うけど私たちは違う。時間をかけてお互いの事を知って、お互いの事を受け入れ合って、ここまで来られた。それが一番私たちの特徴じゃないのかな。私はそんなμ’sが好き!」
絵里「ええ、私も」
穂乃果「えへへっ」
ハロウィン回やっぱり大好き!!
ダンスタは曲も衣装もPVも最高だし、そこに至るまでの試行錯誤もいいよね
次回は…なんとかしなきゃ!!
自分も最近デブ化が進んだので、なんてタイムリー…
コメント
みんなのキャラシャッフルが面白すぎる!