今回のラブライブ!の地区予選大会は出場チームが多く、会場以外でのパフォーマンスが認められる。
自らが決めた場所でパフォーマンスを披露し、それをネット配信や生中継で全国各地で視聴させるのが狙いだ。
スクールアイドル・μ’s。
これは、スクールアイドルの祭典・ラブライブ!で優勝を掴み取るために立ち上がった9人の少女たちの物語である。
今度の大会は各グループ共、パフォーマンスの披露時間は約5分とし、配信された映像の視聴者によって投票され順位が決まる仕組みとなっている。
更に上位4組が最終予選に進出、その中でも特に東京地区は最も激戦区なのだ。
真姫「A-RISE…」
にこ「そう、既に彼女たちの人気は全国区、4組のうち1つは決まったも同然よ」
凛「ってことは凛たちあと3つの枠に入らないといけないの?」
にこ「そういうことよ」
穂乃果「でもポジティブに考えよう。あと3組進めるんだよ! 今回の予選は会場以外の場所で歌うことも認められているんだよね。だったら、この学校をステージにしない? ここなら緊張しなくて済むし自分たちらしいライブができると思うんだ」
PVの中継配信にやり直しは効かない、即ち一発勝負だ。
更には目立たなければならないため目新しさも求められる。
穂乃果「目新しさ?」
凛「奇抜な歌とか?」
ことり「衣装とか?」
真姫「ていうか、こんなところで話してるよりやることがあるんじゃない?」
所変わって、放送室。
彼女は放送部員である。
真姫は学校放送を利用して行内にアピールすれば応援してもらえる上に中継時の練習台になるとも考えたのである。
穂乃果「皆さん、こんにちは。私、生徒会長の…じゃなかった、μ’sのリーダーをやってます高坂穂乃果です。ってそれはもう知ってますよね。実は私またライブをやるんです。今度こそラブライブに出場して優勝を目指します!」
穂乃果「みんなの力が私たちには必要なんです。ライブ皆さん是非見てください! 一生懸命頑張りますので! 応援よろしくお願いします! 高坂穂乃果でした!」
続いては、花陽。
花陽「あの…μ’sのメンバーの小泉花陽です。えっと…好きな食べ物はご飯です…μ’sの中ではあまり目立たないもので…あの…えっと…」
その後…
にこ「あーまだ耳がキンキンする…」
真姫「まぁ、少しは練習になったんじゃない」
穂乃果「うん、もうむやみに大声は出さない!」
希「前途多難やなぁ」
問題は撮影場所だ。
花陽「カメラで中継できるところであれば場所は自由だから」
絵里「でも屋上は前にライブで使っちゃったし」
穂乃果「そっかぁ、もうネットで配信しちゃってるもんね」
ことり「同じところだとどうしても目新しさがなくなっちゃうんじゃないかな」
所変わって、秋葉原。
海未「この辺りは人がたくさん」
希「それに何よりアキバはA-RISEの膝元やん」
にこ「下手に使うと喧嘩売ってるように思われるわよ」
μ’sが招かれたのは、A-RISEの出身校・UTX学院である。
ツバサ「ようこそ、UTX高校へ」
にこ「あ…A-RISE!?」
花陽「あ、あの…よ、よろしければ、サ、サイン下さい」
ツバサ「えへっ、いいわよ」
ここはUTX学院にあるカフェスペース。
あんじゅ「あなた達もスクールアイドルでしょ? しかも同じ地区」
ツバサ「一度挨拶をしたいと思っていたの高坂穂乃果さん」
ツバサ「下で見かけたときすぐあなただと分かったわ。映像で見るより本物のほうがはるかに魅力的ね」
英玲奈「人を引き付ける魅力、カリスマ性としてとでも言えばいいのだろうか。9人いてもなお輝いている」
ツバサ「私たちね、あなたたちのことずっと注目していたの」
あんじゅ「実は前のラブライブ!でも一番のライバルになるんじゃないかって思っていたのよ」
英玲奈「絢瀬絵里、ロシアでは常にマレーコンクールの上位だったと聞いている」
あんじゅ「そして西木野真姫は作曲の才能が素晴らしく、園田海未の素直な詩ととてもマッチしている」
ツバサ「星空凛のバネと運動神経はスクールアイドルとしては全国レベルだし、小泉花陽の歌声は個性が強いメンバーの歌に見事な調和を与えている」
英玲奈「牽引する穂乃果のツインになる存在として9人を包み込む包容力を持った東條希」
にこ「μ’s始める前からファンだったから…って、そんなことはどうでもよくて私のいいところは?」
ツバサ「グループにはなくてならない小悪魔ってところかしら
にこ「はうわうわ~小悪魔♪ うふふ、にこは小悪魔♪」
ツバサ「これだけのメンバーが揃っているチームはそうはいない。だから注目もしていたし応援もしていた。そして何より負けたくないと思ってる!」
海未「でも、あなたたちは全国1位で私たちは」
あんじゅ「それはもう過去のこと」
英玲奈「私たちはただ純粋に今この時1番お客さんを喜ばせる存在でありたい。ただそれだけ」
ツバサ「μ’sの皆さん、お互い、頑張りましょう。そして、私たちも負けません」
穂乃果「A-RISEの皆さん、私たちも負けません!」
ツバサ「ねぇ、もし歌う場所が決まっていないならうちの学校でライブやらない? 屋上にライブステージを作る予定なの」
穂乃果「やります!」
【Shocking Party】
ラブライブ!地区予選大会でA-RISEが披露した楽曲。
衣装は前作の「Private Wars」の白を基調としたものとは打って変わって、こちらは黒を基調とした大人っぽいイメージとなっている。
A-RISEの計り知れない実力の前に圧倒されるμ’s。
花陽「やっぱり、A-RISEのライブには私たち…」
ことり「敵わない…」
海未「認めざる負えません…」
穂乃果「A-RISEはやっぱりすごいよ。こんなすごい人たちとライブができるなんて自分たちも思いっきりやろう!」
さあ、μ’sの実力を見せる時だ!
【ユメノトビラ】
ラブライブ!地区予選大会で披露された楽曲で前進がテーマとなっている。
「今までどこにも披露したことのない完全新曲」という条件の下で合宿を通して作曲された。
PVの撮影はツバサの提案によりUTX学院屋上の特設ステージで行われた。
μ’sやAqoursがメインのステージだったことは間違いなかったけどそのプレッシャーの中で前半に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた虹学の魅力にみんな気づいた方がいい
【次回予告】
近頃、練習に姿を見せないにこ。
そんな彼女の行方を探る穂乃果たちの前に謎の少女が現れた。
次回、ラブライブ!
『宇宙No.1アイドル』
お楽しみに。
なんか、ラブライブ!フェスの本番前はμ’sの登場でどんな気持ちになるんだろうって思ってたんだけど、フェス後の今、幸せな気持ちで満たされていて、未だかつてないくらい穏やかな気持ちになれてる……😌
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