スノウドロップの上に浮かんでいるのが、今の《Emerald Harmony》ですね。超高度AI的には、レイシアを止めるためなら、けっこうな助力が得られます。
スノウドロップは、《進化を委託するもの》としての道具。原生人間は生物として変化がほぼないかわりに、道具を必要に応じて進歩させ、使い捨てて、環境に適応してきました。それは、環境が変わればあらゆる道具への淘汰圧をかけて、滅ぼすということでもあるのです。
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人間が聖域として保つものを、機械に計算可能なかたちで定義してくれない限り、マシンと人間が完全に社会の中で重なることはありません。レイシアは、だから「魂はない」と言い続けてきました。
スノウドロップも他のhIEと同様にクラウド上から行動管理プログラムAASCをダウンロードして動いているので、それを封じてしまえば姿勢制御もままならなくなる メトーデ戦でもそうだったように、電子線に長けたレイシアはまともに戦わなくても無力化できる
スノウドロップもAASCに頼るhIEであることに変わりはないということ。これを止めるために、全世界のAASCを止めてしまいました。
AASCの更新が止まったので、外界への適応をし続けるために《ヒギンズ:》からの更新を受け続けているhIEが、世界的に全部停まってしまいました。
AASCがカットされhIEが制御を失ったとき、それを表す隠しサインとして「右手を差し伸べる」動作が仕組まれていた。これは全世界のhIEに及び、この時世界中の者が目の前のhIEが「モノ」であることを思い知らされた。100年後の概念を崩したかったエリカには願ってもない光景。
つまり、世界中で、人間社会を構築するために補充労働力として扱っているhIEが、どれほど多いのかということを、はっきりと示すことになりました。
アラトとリョウの交渉が始まると、外交的に窮地に陥るメトーデが当然割って入ります。メトーデは、つまり、つくばからリョウを暴力によってコントロールしてきたので、《ヒギンズ》コントロールルームという手の届かないところにいられると、圧力がかけられなくなるのです。
メトーデの暴力から隔離されているので、リョウは強気の交渉を行えます。この期に及んで、メトーデが優秀であることを主張しているところが、交渉を決定づけました。
ヒギンズのメッセージは握手
人間が人間を求めてるなんてただのファッションだったのよ
それも今日からは流行遅れになる
…大どんでん返し
が、やはり最後までもやもやは消えじ!
なのに、最終回まで見せる引きの強さがある意味で凄い作品だった
最終話
三鷹でもあった《ヒギンズ》によるメトーデのバックドア経由でのコントロール。メトーデが抵抗しないと、《ヒギンズ》が身体センサーと機能を利用できます。
レイシアが疑似デバイスを使ってシールドを張っても、空気穴は開いているので、どうあっても熱の侵入を完全に防ぐことはできないのです。
レイシアはBlack Monolithの前部を切り離してヒギンズメトーデを封じ込めた 更にブレードまで作り出す 戦いの中で道具を進化させた、レイシアの荒業
メトーデの量子通信素子切れで、リンクが切れたところで、《ヒギンズ》にも予測不可能な新しい人類未到産物を抜きました。
《アストライア》の台詞は、ちょっとアニメ本編を見ながら一度で受け取るのは難しいかも。『BEATLESS』は確かに難しい話ですね。興味があったら、録画などで見直してみてください。小説版でも。
メトーデの攻撃でレイシアは腰部の電池ユニットに損傷を受けた これはhIEのレイシアにとって決定的な致命傷 更にレイシアは電子戦でも他の超高度AIの反撃を受け、制御に限界が来ている
《マリアージュ》の現在の位置づけ。エリカは「22世紀世界が他人事」の人だったので、こうなるとわかった状態で特攻はしなかったのです。
レイシアのhIE主機の腰部は、デバイス主機とのリンク機能を持つデバイスロックをもつ動力系です。実はレイシアの身体機能の所在は、人間のそれとは違います。
スノウドロップとメトーデを、入念に準備した策を使って撃破しても、まだ量産型紅霞が残っています。そして、《ヒギンズ》も。今回はアクション展開でしたが、2基の超高度AIの戦いとしてみると、ソリッドなリソースの削り合いです。
23話終了。レイシアの予告で言う「目に見えるものしか見ない人」は、アラトを示すにはいい言葉ですね。『BEATLESS』は、目に見えるものを信じていいという物語でもあります。ついに、残すは24話だけですね。
ボーイミーツガール、最終回に相応しいサブタイだ。アラトは悪くいえばチョロい、良くいえば他者を信じきる類まれなる才能がある。結果的に、アラトのチョロさが世界を救う
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