理事長「3年生は残りの学園生活を悔いのないよう過ごし、実りのある毎日を送っていってもらえたらと思います。そして、1年生、2年生はこれから入学してくる後輩たちのお手本となるよう気持ちを新たに前進していってください」
秋葉原、神田、神保町の3つの街の狭間にある伝統校・国立音ノ木坂学院。
これは、廃校の危機に陥った学院を救った9人の少女たちの物語である。
生徒会長の仕事はこれだけでは留まらない。
海未「あっちには行内に溜まりに溜まった忘れ物傘が放置。各クラブの活動記録のまとめもほったらかし。そこのロッカーの中にも3年生からの引き継ぎのファイルが丸ごと残っています!」
絵里「分かってくれた?」
希「うっふふ、頑張ってるわね、君たち」
穂乃果「あっ、絵里ちゃん、希ちゃんも!」
穂乃果を生徒会長に推薦したのは絵里である。
絵里「困ったことがあったらいつでも言って。何でも手伝うから」
穂乃果「ありがとう」
にこ「にっこにっこにー♪ あなたのハートににこにこにー♪ 笑顔届ける矢澤にこにこー♪ あーっダメダメダメ、にこにーはみんなのも・の♪」
凛「てゆーか、4人でこんなことして意味があるの?」
にこ「あんた達、何も分かってないわね。これからは1年生が頑張らなきゃいけないのよ。いい? 私はあんたたちだけじゃどう頑張ればいいか分からないだろうと思って手助けに来たの、先輩として!」
真姫「その未練は?」
にこ「何言ってるの!? ネットにアップするために決まってるでしょ! 今やスクールアイドルもグローバル! 全世界へとアピールしていく時代なのよ!」
…その時である!
花陽「え、えぇぇぇっ!!」
にこ「突然どうしちゃったの?」
真姫「アイドルの話になるといつもこうね」
凛「凛はこっちのかよちんも好きだよ」
花陽「夢? 夢なら夢って先に言って欲しいです!」
海未・ことり・希「「「もう一度!?」」」
絵里「ラブライブ!?」
あのA-RISEが王者を掴み取ったスクールアイドルの祭典・ラブライブ!の2度目の大会が早くも開催されることとなった。
今度の大会の規模は会場を含めて前回を大幅に上回り、ネット配信やライブビューイングまでも計画されている。
更に前回のランキング形式からトーナメント形式に変わり、各地での予選を経て各地区の代表となったチームが本戦に進むことができるのだ。
真姫「やらない手はないわね」
にこ「そうこなくっちゃ!」
ことり「よーし、じゃあラブライブ出場目指して」
絵里「でも待って! 地区予選があるってことは、私たちA-RISEとぶつかるってことじゃない?」
花陽「あ…終わりました…」
にこ「ダメだー!!」
ことり「A-RISEに勝たなきゃいけないなんて」
希「それはいくらなんでも」
真姫「無理よ」
凛「いっそのこと全員で転校しよう!」
海未「できるわけないでしょ。確かにA-RISEとぶつかるのは苦しいですが、だからと言って諦めるのは早いと思います」
絵里「海未の言う通りね。やる前から諦めてたら何も始められない。エントリーは自由なんだし、出場してみてもいいんじゃないかしら」
海未「何故出なくていいと思うんです?」
穂乃果「私は歌って踊って皆が幸せならそれで…」
にこ「今までラブライブ!を目標にやってきたじゃない。違うの?」
凛「穂乃果ちゃんらしくないよ」
花陽「挑戦してみてもいいんじゃないかな?」
かくして、9人は秋葉原でひと時の息抜きを過ごしていた。
にこ「ねぇ、こんなところで遊んでていいわけ?」
花陽「明日からダンスレッスンやるんだし、たまにはいいんじゃない?」
凛「そうだよそうだよ」
そして、それは妹である雪穂も例外ではなかった。
雪穂「またラブライブ!やるんだって? もちろんエントリーするんでしょ?」
穂乃果「……」
雪穂「出なよ、だって亜里沙もすごい楽しみにしてたよ。それにさ、今度のラブライブ!の開催日知ってる?」
所変わって、神田明神。
にこ「いい? これから2人でこの石段を奪取で競争よ!」
穂乃果「何で競争?」
にこ「ラブライブ!よ! 私は出たいの! だからここで勝負よ! 私が勝ったらラブライブ!に出る、穂乃果が勝ったら出ない」
穂乃果「分かった」
にこ「いい、行くわよ」
矢澤先輩VSほのかちゃん⚔️
先輩マジですね!
フライング卑怯すぎる🤣
でも因果応報!悪い事すると天罰が下る☺️
にこちゃん痛そう💦
にこはズルをしてでもラブライブ!に出たかった。
3年生であるにこや絵里、希は半年後には卒業する。
即ち、この9人でラブライブ!に出られる最後のチャンスなのだ。
花陽「私たちもそう、たとえ予選が落ちちゃったとしても9人で頑張った足跡を残したい」
凛「凛もそう思うにゃ」
真姫「やってみてもいいんじゃない?」
ことり「私は穂乃果ちゃんが選ぶ道ならどこへでも!」
海未は既に見抜いていた。
穂乃果がラブライブ!に夢中のあまりに周囲が見えなくなり、自分のせいで他人に迷惑がかかってしまう。
生徒会長としてそれが許されないことを。
穂乃果「全部バレバレだね、始めたばかりの時は何も考えないで出来たのに、今は何をやるべきか分からなくなる時もある。でも、一度夢見た舞台だもん」
海未・にこ・絵里・希「「「「だって可能性感じたんだ」」」」
ことり・花陽・凛・真姫「「「「そうだススメ~♪」」」」
海未・ことり・花陽・凛・真姫・にこ・絵里・希「「「「「「「「後悔したくない目の前に♪」」」」」」」」
穂乃果「僕らの道がある~♪」
京極さんは動かし方で魅せる「動」のタイプで
酒井さんはその背景を想像させる部分まで含めてキメとか一瞬の画で魅せる「静」のタイプだと思ってる
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