戦場ヶ原ひたぎを愛している。臆面もなくそう言える──どうしてそう言えるのかと言えば、そうだからだ。他に言葉は必要ないし、他に理屈は必要ない──いちいち説明するのが馬鹿馬鹿しくなるくらいにそれは明白な気持ちだった。
「私ってどんな奴だっけ?」
「重い台詞だな……」
「確か、ホッチキスとカッターナイフを振り回す、クールビューティだったかしら」
「そこまで遡って再現されるとなると、受験を終えた僕としては、今からお前という難関への傾向と対策を練らなければならないのだが……」
戦場ヶ原「四月は疾走、五月はGO、六月は向かう、七月はなくなる、八月は早い、九月は駆動、十月はジョギング、十一月は縦走、十二月は師走とはよく言ったものよ」
阿良々木「ちょっと待て十二月がズルいぞ!」
阿良々木「ちなみに訊いてみようか。どんな名前だ」
戦場ヶ原「翼」
阿良々木「重い重い重い重い重い!」
羽川だってきっと重いって言う!
女同士の友情の、発揮のさせかたを間違えてる!
戦場ヶ原「明日一日で、一気にここ半年分のデート、するのよ、阿良々木くん──いわばダイジェスト版よ。私達の高校生活の、総集編を執行するのよ」
阿良々木「総集編って……」
戦場ヶ原「デートをしないと、この場で私は自分の舌を噛み切るわよ」
阿良々木「…………」
戦場ヶ原「二度と私とベロチューできなくなるわよ」
阿良々木「舌を噛み切ったら、たぶん、それどころじゃ済まないだろ……」
阿良々木「わかったぜ、戦場ヶ原。総集編というより、総仕上げだ──明日という日をフルに使って、半年分のデートをしようじゃないか
戦場ヶ原「あ、ごめんなさい。フルっていうのはちょっと。夜には私、所用があって」
がく。
阿良々木「了解了解……阿良々木了解。ところで、夜にある所用ってなんなんだ」
戦場ヶ原「ほら、明日ってホワイトデーじゃない?──だから夜はお父さんと食事に……」
阿良々木「…………」
阿良々木「斧乃木ちゃん、真面目な話があるんだけど、いいかな?」
斧乃木「僕はいつだって真面目だよ。真面目な話以外はしたことがない。真面目が昂じて卍固めと言われているよ」
月火「名前をつけたら情が移っちゃって、捨てる時にためらっちゃうじゃない。シンパシーを感じるからこそ、シンパシーがなくなったときのことを考えておかないとね」
「昔の羽川さんを意識してみたんだけれど」
「だからお前の友情感、ちょっと重いんだって」
「阿良々木くん的にも私が羽川さんに寄せていってほうが嬉しいんじゃないかとも思って」
「その発言も重いな……」
この自動車免許の下り、原作でもめちゃくちゃ繰り返し書かれてたんだけど、自動車運転したぐらいで推薦とか合格取り消されるわけないだろう。西尾維新先生はさぞ優等生だったんだろうなあとは思う。
ひたぎランデブー 第1話
OP爽やかアニメで違和感が凄いw
(打ち上げ花火を上や下から見そうなくらいに)
出番とか副音声とか飛ばしまくりですが,斧乃木ちゃんが可愛いので全てOK。月火ちゃんも彼女なりに察して撫子に付いてるのも◎
ひたぎさんとの天体談義が興味深くて、これぞ物語シリーズ
「終物語」第二期#03-SP放送時には無かったOP、映像暦視点でずっとガハラさんw 半年の"絶デート状態"からの1日で半年分のデート計画。ついてく前提で話す斧乃木ちゃんというぬいぐるみ。運転免許取ってたガハラさん、暦は写真に写らない。実は羽川案プラネタリウム行き。二代目伊能忠敬w
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扇の形…