今回のどろろ、原作でも好きな妖刀ニヒルのエピソード。
30分の中でコミック数話分の流れを綺麗にまとめていて面白い。
お須志のキャラデザもよかった。
ストーリーの要約と強弱の付け方はとても参考になる。
折鶴やニヒルの錆など演出上のディティールの追加も違和感がない。
「#どろろ」4話、戦に出た兄の帰りを待つ行商人(に身をやつした)の娘。妖刀を手に誰彼構わず斬りまくる辻斬りの男、これが娘の兄らしい。百鬼丸が男の妖刀を払い落とすが、妖刀はどろろを経て再び男の手に渡ってしまう。男を倒した百鬼丸に聴覚が戻り、娘のすすり泣く声が響く
妖刀に魂を取られた兄、鬼神に体を取られた兄貴。それを想う妹と弟分の対比が切ない。それぞれに妹と弟分は目に映らないのに、何処かで微かに気遣っているのだ。
殺陣はかっこいいんじゃないかな。今のアニオタなんかは好きそうで「正解」なのかも。刀を振るのは痛みや暴力を伴うものである表現の方が好きかな。う~ん。それだけ50年前の作品が偉大だったってことなんだろうが。灯明の明かりなんかまさに作画で見たかったなって感じ。
なお原作の似蛭戦で戻ったのは耳じゃなくて目なんですよね、そして百鬼丸ははじめてあるものを見る訳ですが・・・このへん原作とアニメで味付けがかなり違うので是非原作を参照してほしい。
百鬼丸が耳を取り戻して初めて聴くのが、自分が斬った人を想う人の鳴き声なのが本当に残酷すぎるし、この話はこうやって取り戻してみて体験する事が決して良い事だけではなく、在ることで知らなきゃいけない現実というのを突きつけられるのがマジで毎回重い。そこが好き。
お兄さんは残念だったけど死ぬべきだったと思うよ
もう普通の人に戻れなさそうだし許されることもないだろうし切られて死ぬのはむしろ幸せだったかもね
なるほどなぁ、この女性キャラこの話にあんまり必要ないンじゃないかと思ったら、ラストのこのオチのためだったのね。百鬼丸が初めて聴く声がよりによってあんな声…今回もまたハードボイルドだった。
コメント
最後におすしさんが兄に会えたことを感謝してお堂に行ったようにみえて安心した